WEB制作に関わるディレクターからマーケティング担当者、はたまた営業担当者もふくめてWEBマーケティングのイマを知るのに最適な本をおススメしたいと思います。
どれも昨年末から2014年にかけて発刊されたものばかり、情報の新鮮さではWEBに勝てませんが、書籍ならではの情報にはヒントやアイデアが詰まっています。
個人的にも面白かった本ばかりなので興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
目次
「ウェブとはすなわち現実世界の未来図である」
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ウェブとはすなわち現実世界の未来図である (PHP新書) 著者:小林 弘人 出版社:PHP研究所 |
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著者の小林弘人氏はWIREDという雑誌の日本版や「サイゾー」を立ち上げただけあって、編集者の視点でウェブにまつわる話題を幅広く取り上げています。
インターネットが始まって早20数年、成功したサービスもあれば話題だけで消えたサービスもある。そんなインターネットの移り変わりを追いながら、これから必要なサービスを探ろうとする内容になっています。
特にタイトルにあるようにシステムとして現実社会のあらゆるものがWEBに反映されていく現代、マーケティングをどのようにとらえるか、情報をどのように集めるか、伝えるかといった様々な視点で読めると思います。
著者はインターネットカルチャーにも造詣が深く、オープンネスやヒューマンファーストといった思想の解説もあり、(好き嫌いは分かれるところもあると思いますが)働き方やライフスタイルの在り方にまで話題は及んでいます。
視野を広げるには最適な一冊だと思います。
「[実況]マーケティング教室 (グロービスMBA集中講義)」
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[実況]マーケティング教室 (グロービスMBA集中講義) 出版社:PHP研究所 |
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WEBだけに限らずマーケティングの基礎から、コトラーの提唱したマーケティング3.0までを分かりやすくまとめた1冊。
それまでハーレーばかりだったアメリカのバイク市場に挑戦したホンダのマーケティングプランなど、実例を交えながらマーケティングの基礎が書かれています。
マーケティングの進化の流れを追って解説されているので、今の時代に求められるマーケティングというものがより分かりやすいと思います。
しかし、手法の一つ一つはあくまで基本的な解説なので、実践的なテクニックを学ぶというより、頭の整理に最適な一冊だと思います。
「真実を見抜く分析力」
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真実を見抜く分析力 ビジネスエリートは知っているデータ活用の基礎知識 著者:トーマス・H・ダベンポート, キム・ジノ出版社:日経BP社 |
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企業はデータをどう扱か、という問いかけを経営論・組織論にまで高めた第一人者、トーマス・H・ダベンポート氏等の共著。
どちらかというとマネジメント層に向けた一冊ですが、会社はどんなデータ解析を求めているか、どういった解析のプロセスが知りたいかということを、一つ一つ例を挙げて解説されています。
特に最近耳にするビッグデータですが、これは大企業や大きなプロジェクトに限られたことと思っていましたが、組織の規模ではなくどうやってそのデータを扱うか、といったことも考えさせられました。
データマイニング担当者はもちろん、ディレクターや営業といったマーケティングに関わる担当者はぜひ一読をお勧めします。
「1億人のための統計解析」
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1億人のための統計解析 エクセルを最強の武器にする 著者:西内 啓 出版社:日経BP社 |
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前著「統計学が最強の学問である」がビジネス書籍として異例のヒットとなった西内啓氏が、統計解析をビジネスに活用するために解説書とした一冊です。
高校数学の偏差値は閾値を下回っていた自分ですが、統計に必要な数学がエクセルでも扱えることが分かりました。あとはこれを業務にどう活かすか。。。
先ほど紹介した「真実を見抜く分析力」が思考について書かれたものだとしたら、こちらはまさに実践編。
個人的にはなかなかページの進まない一冊ですが、ためになっています!
「Excel関数全辞典」
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できるポケット Excel関数全事典 2013/2010/2007対応 (できるポケット全事典シリーズ) 著者:羽山 博, 吉川 明広, できるシリーズ編集部 出版社:インプレスジャパン |
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Excel2007~2013までの関数を網羅し、かつ開きやすい辞典です。サイズも小さくデスクで開いても邪魔にならず実用的です。
実例や類例もあるので、仕事の幅が広がるのは間違いないと思います。
2010以降のExcelはUIが分かりやすく扱いやすくはなっていますが、関数でより業務が効率化できるのには驚きました。
仕事に必須なExcelを知る一冊としておススメです。
「外資系コンサルの資料作成術」
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外資系コンサルの資料作成術—短時間で強烈な説得力を生み出すフレームワーク 著者:森 秀明 出版社:ダイヤモンド社 |
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この一冊は未購入なんですが、プレゼン資料のテンプレートとして幅広く解説されていました。
資料を作り込むときには参考にしようと思ったまままだ機会が訪れていませんが、プレゼンのイロハが学べると思います。
そしてどう作るかはあなた次第。。。
「入門 ウェブ分析論」
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入門 ウェブ分析論 ―― アクセス解析を成果につなげるための新・基礎知識 増補改訂版 著者:小川 卓 出版社:ソフトバンククリエイティブ社 |
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最後に今年に出たものではないんですが、アクセス解析の良書としておすすめします。
発刊は2012年と内容は最新のものではありませんが、アクセス解析の基礎はきっちりと押さえられています。
ボリュームもあり読みこなすのには時間がかかると思いますが、WEBマーケティングに必要なデータを考えるのにも最適な一冊だと思います。
解析の入門書として、WEBマーケターの知識としておススメします。