無料(フリー)で最新のBIツール QlikSense(QlikViewの派生版)の使い方

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「無料で最新のBIツール QlikSense」

QlikSenseとは?

以前このブログでもご紹介したBIツールのひとつ「QlikView」の派生版として、より手軽に扱いやすく設計されたアプリケーションです。
BIツールにはグラフィカルなポイントが高い「Tableau」もありますが、この「QlikSense」も負けず劣らずグラフ描写などのビジュアル面での補助機能が優れており、デザイン技術がなくても手軽にデータを視覚化できます。
なにより特筆すべきはデスクトップライセンスは無料、かつ作成したファイルは共有できるのです。

コスト面ばかりだけでなくユーザーインターフェイスも優れており、誰でも扱えるアプリケーションなのでぜひここでご紹介したいと思います。

QlikSenseのダウンロード

QlikTech社の下記日本語サイトからダウンロードできます。

http://www.qlik.com/jp/explore/products/sense/desktop

なおダウンロードには氏名やメールアドレスといったユーザー情報の登録が必要になります。

QlikSenseの使い方

では早速QlikSenseを使ってみたいと思います。

なおQlikSenseではファイルを「アプリ」と呼び、「アプリ」の中に複数の「シート」を持った構造となっています。
データの取り込みは「アプリ」ごとに行い、グラフなどは「シート」ごとに作成します。

アプリシート

QlikSenseを立ち上げると「アプリの新規作成」か、すでに作成したファイルをローカルから選択できるようになっています。
見本として4つのファイルが用意されているので、どんなビジュアライズが可能か興味のある方はご覧ください。

では簡単に「アプリの新規作成」を説明したいと思います。
手順はたった2つのステップで行えます。

データのインポート

まず第1のステップはデータのインポートです。
ここでは下記のような、あるWEBサイトのアクセスデータの集計をグラフ化してみたいと思います。

アクセスデータ

インポートの仕方は下記のように2種類あります。

「クイックデータロード」 → ウィザードでのインポート
「データロードエディタ」 → スクリプトを用いたインポート

ここでは初めての方でも使いやすい「クイックデータロード」でインポートを行ってみたいと思います。
インポートできるのは下記のようなファイルになります。

区切りファイル (csv、txt、tab、qvo、mem、skv、prn、log)
Excelファイル (xls、xlw、xlsx、xlsm)
HTMLファイル (html、htm、php)
KMLファイル (kml)
固定長レコードファイル (fix、dat)
QlikViewデータファイル (qvx)
QlikViewデータ交換ファイル (qvx)
XMLファイル (xml)

エクセルファイルを選択した場合、下記のようにファイルの中身を参照しながら、抽出するデータを選択できるようになります。

ウィザードの画面

ウィザードの左に表示される「テーブル」は、エクセルの「シート」になります。
インポートをするデータは列ごとに取り込めるので、チェックボックスで対象データを選択していきます。

デフォルトでは1行目が抽出データの「項目」となりますが、「ヘッダーサイズ」を調整することで「項目」となる行を選択できます。
この「項目」は次のステップのグラフ描写で必要となってきます。

今回は3行目に「項目」があるので「ヘッダーサイズ」を2とし、「項目名」のプルダウンから「埋め込まれた項目名」を選択しています。
以上でインポートは終了です。

グラフの作成

続いてシート上でデータを視覚化していきます。
初めて開いたシートは空の状態なので、右上の「編集」ボタンから編集画面に移行します。

右上の「編集」ボタンから編集画面に移行します

編集画面では左側に、視覚化に必要な項目が出てきます。
今回は基本的な「棒グラフ」を描いてみたいと思います。

アイコンをクリックすることで作成ウィザードに進み、グラフ描写に必要な要素を入力していきます。
入力する要素は基本的に2項目で、「軸」と「メジャー」になります。

「軸」というのが縦棒グラフでいうx軸(横)に必要な要素で、「メジャー」がy軸(縦)の要素になります。
例えば、月別のアクセス数値をグラフ化する場合は、「軸」=月、「メジャー」=アクセス数値になります。

早速入力してみましょう。

ウィザード内の「軸」「メジャー」のボタンをクリックすると、データのインポート時に設定した項目が選択できるようになります。
「メジャー」については項目の選択後、合計や個数を数えるといった簡単な関数の設定も行えます。
ここで選択できる関数は以下のようになります。

  • Sum = 合計
  • Count = 個数
  • Avg = 平均
  • Min = 最小値
  • Max = 最大値

今回は月別のページビューの合計を見ることにして下記のように設定します。

「軸」=月
「メジャー」=Sum(ページビュー)

グラフの描写は以上2点の設定で完了です。

続いてデータの抽出に必要な「フィルターパネル」を設定します。
取り込んだデータが、「月」や今回のデータのようにユーザー別の「セグメント」があった場合、そういった「軸」要素でフィルタリングをするための機能です。

言葉にすると分かりづらいと思うので、進めながら解説したいと思います。

編集画面の左カラムから「フィルターパネル」を選択しシートに追加すると、「軸」を追加できるようになります。
「軸」にはインポート時に設定した「項目」が選択できるようになっていて、設定することでシート内のグラフが「項目」でフィルタリング可能となります。
例えば今回取り込んだデータの「新規訪問の割合」をフィルターパネルに設定すると、「新規訪問の割合」40%以上のアクセスデータを抽出するといったことができます。

アクセスデータを抽出

以上がシートの基本的な作成方法になります。

なお、グラフやフィルターパネルといったシートを構成するコンテンツは、編集画面で確認できるグリッドに沿って整列されていきます。
細かい機能ですが、時間をかけずにレポートを作ることができます。

なおQlikTech社のサイトに簡単なチュートリアルの動画もあるので、詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。

QlikSense ハウツービデオ
http://www.qlik.com/jp/explore/products/sense/desktop/get-started#

その他の機能

ファイルの共有

デスクトップ版で扱えるアプリはローカル内だけに限られますが、下記の保存フォルダにアクセスすることで、別のPCとのやり取りも可能です。

D:\Users\”user name”\Documents\Qlik\Sense\Apps
(Windowsにインストールした場合のデフォルトでのアドレスです)

拡張子が「qvf」のものがQlikSenseのファイルになります。

※なお格納先に直接アクセスすることは、特に推奨されている方法ではありませんので、動作などに関わる点は保証できないことをご了承ください。

ストーリーボード

パワーポイントのようなスライドのドキュメントをアプリ内で作成することもできます。
作成したグラフに加えて、テキストや簡単な図形も用意されているので手軽にプレゼン資料が作成できそうです。
ドキュメントのエクスポートはできませんが、アプリケーションの切り替えをせずにプレゼンができるのは使いやすいと思います。

storyboard

まとめ

グラフ描写では軸の要素が2つに限定されたり、複雑なデータの視覚化に制限はありますが、無料でここまでデータを扱えるアプリケーションは他にないと思います。
ユーザーインターフェイスも優れており、Excelでグラフを描いたことがある人なら手軽に扱うことができますし、何よりデータの処理能力はExcelと比較になりません。
特にプレゼンテーションを目的として設計されているので、アプリケーションをいくつも開いて資料を作る手間も省けます。

これまでにもビックデータを扱える優れたBIツールはありましたが、この「QlikSense」はユーザーを選ばない、手軽なアプリケーションになっています。

扱うデータも多くスピード感の求められるWEBマーケティングには、最適なツールとしておすすめです。

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