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デザインに深みを持たせるタイポグラフィの知識とサンセリフなどのフォント10選

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    ジョルノ デザインちーむ
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デザインに深みを持たせるタイポグラフィの知識とフォント10選

こんにちは。デザインチームのジョルノです。今回はデザインには欠かせない「タイポグラフィ」と「フォント」について書きたいと思います。
まずは軽く言葉の定義を。「フォント」はわかりますよね。書体の事です。ゴシック体とか明朝体とか。正式名称は沢山あります。

「タイポグラフィ」は、フォントを用いて、それを適切に配列することで、文字の体裁を整える技芸。だそうです。Wikipediaから抜粋です。

私の認識では、書体、大きさ、字間、字数、行間、行数等の選定、注目度、可読性、美しさなどへ配慮しフォント自体をデザイン的素材として用いる事。と考えています。定義の意見も諸説あると思いますが、とりあえずそういう事で。

次にフォントのおおまかな分類を。

セリフ体とサンセリフ体について

通常使用するフォントには和文(日本語)と欧文(アルファベット)がありますが、そのどちらにも共通する分類として、「セリフ体」と「サンセリフ体」があります。

セリフ (serif) は、タイポグラフィにおいて文字の線の端につけられる線・飾りの事。(「うろこ」「ひげ」とも呼ばれます)
「サン」とは、フランス語で「〜のない」という意味なので、「サンセリフ体」はセリフのない書体を表しています。

セリフとサンセリフ

和文では「サンセリフ体」を「ゴシック体」、「セリフ体」を「明朝体」と言い分けています。(英語でゴシック体(Gothic Script)と言うとブラックレターというフォントを指すので注意)

「セリフ体」と「サンセリフ体」はそれぞれどういったイメージかというと、

「セリフ体」

エレガント、高級感、格調高い、伝統、信頼感、真面目

「サンセリフ体」

モダン、フラット、カジュアル、シンプル

同一の書体でもウェイト(太さ)によって与える印象も変わりますし、もちろん人それぞれの部分もありますが、一般的にはこんなイメージです。

欧文書体の基準線とエレメント

沢山のフォントがある中で、どんな違いがあるのかを見る為に、違いが出る各部の名称をご紹介しておきます。

欧文書体の基準線

ボディサイズ アセンダからディセンダまで
アセンダ エックスハイトより上にでる小文字の部分
キャップハイト 大文字の上部からベースラインまで
エックスハイト 小文字の上部から下部まで
ディセンダ ベースラインより下にある部分
セット 字幅(文字によって異なる)
アセンダライン アセンダ最上部に引いた線
キャップライン 大文字の最上部に引いた線
ミーンライン エックスハイトの上部に引いた線
ベースライン 大文字の下部に引いた線
ディセンダライン ディセンダの最下部に引いた線。

欧文フォントの仕組み

アーム(Arm) 横に張り出した画線部分
セリフ(Serif) 起筆部や終筆部を飾る線
ステム(Stem) 文字の骨格部分の直線
バー(Bar) 他の画線に挟まれた水平の線
ニック(Nick) ステム上部から上に飛び出た画線。「b」「q」「n」等
アペクス(Apex) 文字の頂点にあたる部分のこと
クロスバー(Cross bar) 縦の画線に挟まれた水平画線のこと
テール(Tail) 尻尾のように伸びている部分
スパイン(Spine) 背骨のような部分
カウンタ(Counter) ストロークで囲まれた空間
ヘアライン(Hair Line) 細い縦線のこと
ケルン(Kern) 「f」「j」「r」「y」にある丸
ボール(Bowl) 閉じた楕円の曲線部分
ドット(Dot) 「i」「j」にある点。ヘッド(head)とも呼ばれる
イヤー(Ear) 耳のような短い突起部分
リンク(Link) エレメントを連結している鎖のような部分
ループ(Loop) 曲線で閉じた部位
アーチ(Arch) 「n」「m」のアーチ状の部分

フォントはこういった要素の違いによって、無数のバリエーションがデザインされてるんですね。

セレクトフォント10選

違いをふまえた上でのセレクトにはこだわりが生まれ、デザインの説得力も増すんじゃないかと思います。

それでは私のお気に入りのフォントを紹介させていただきます。

Trajan(トレイジャン)

Trajan

古代ローマの皇帝トラヤヌスのために使われていた文字です。記念碑の文字が元になり作られました。Titanic(タイタニック)やI am Legend(アイ・アム・レジェンド)などハリウッド映画のタイトルによく使用されています。「J」「Q」「R」のテールが独特でかっこいいです。作られた当時(約2,000年前)は小文字というものが存在しませんでした。なのでTrajanには今も小文字がありません。

Baskerville(バスカヴィル)

Baskerville

1750年代にイギリスのジョン・バスカヴィル(John Baskerville)によって作られました。
イギリスを代表する書体デザインの一つと言われています。ローマン体が「オールドスタイル」から「モダンスタイル」に変わる時期、その中間に位置した書体。

Times New Roman (タイムズ ニュー ローマン)

Times New Roman

イギリスのタイムズ紙が新聞用のフォントとして1932年に開発した書体です。
可読性に優れていてクセがなく使いやすいと思います。
個人的にはイタリック体が好きです。

Didot(ディド)

Didot

ファッション誌Vogueのロゴやアルマーニのロゴのベースとなったフォントです。ファッション業界ではよく見かけます。
太いストロークに極細のセリフ。極端な太さの違いの為、小さい文字には向きません。
ロゴや見出しに映える「主役フォント」です。

Rockwell (ロックウェル)

Rockwell

可読性を高める目的で文字全体を太くしたスラブセリフの代表格。セリフ(ひげ)がスラブ(石板)のように厚いフォントです。
1934年にMonotypeの社内で開発され1990年代にはギネスで公式に使われていました。
ヴィンテージ系デザインにしっくりハマるフォントです。

Optima(オプティマ)

Optima

サンセリフ体でありながら、縦線と横線の太さが異なり、縦線のほうが太い。
そのため、エレガントさとシンプルさを兼ね備えた独特の美しいフォルム。
高級でハイセンスなイメージのフォントです。
GUCCI、GODIVAのロゴのベースにもなっています。

Futura(フーツラ)

Futura

1927年に、ドイツの書体デザイナーであるパウル・レナーが開発したサンセリフ体。
ラテン語で「未来」を意味します。
近代的、幾何学的な雰囲気を持ちつつエレガントな雰囲気も併せ持っているフォント。
LOUIS VUITTON、Dolce&Gabbana、Volkswagenのロゴで使用されています。

Helvetica(ヘルベチカ)

Helvetica

世界中のデザイナーに愛されるキングオブフォント。
1957年にスイスのMax Miedingerによって作られたサンセリフ書体。
用途を選ばない幅広い汎用性があります。
BMW、FENDI、TOYOTA、evian、HERLEY-DAVIDSONなど、数多くの有名ロゴにも使用されています。

Gotham (ゴッサム)

Gotham

今世界で最も使われているフォントだと言われています。
書体やタイポグラフィ関係者から絶大な信頼を寄せる著名なフォントブランドHoefler&Co.によって2000年に制作されました。
アメリカの大統領選挙にて、オバマ氏の特設ウェブサイトや、スローガン等で大々的に使われ注目を浴びました。いかつい名前の割に可愛いフォルムですね。

DIN (ディン)

DIN

「DIN」というのは「ドイツ工業規格(=Deutsches Institut fur Normung)」の略称。
もともとは工業製品の型番などの表記を標準化することを目的に、1930年代につくられた書体です。
近年、世界的に大流行しパリの現代美術館ポンピドゥーセンターでも使用されています。工業用だけあって、キッチリ感があるように思います。

以上、欧文フォントからの10セレクトでした。

まだまだ好きなフォントはありますし、フォントは奥が深すぎてネタも沢山。
和文や筆記体からもセレクトしたいので、フォントについてはまた書きたいと思います。

Thanks for your time☻

タイポグラフィの基本ルール 参考
タイポグラフィの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-
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