こんにちわ!総務部のハルです。
仕事をしていると「あれ?この日本語ってあってるかな?」とか「ここが漢字だと、読みづらいかな?」と普段から意識をして文章を作るクセが付きます。
メールを1つ作るだけでもバランスを見て改行したり言い回しを変えたり、相手がどんな風に読み取るか?誤解を与えないか?
本当に文章作りって大変ですよね。
先日、家でテレビを見ていて衝撃が走りました!!
新聞の記事を紹介するワイドショーのコーナーで「こんなコラムがありましたよ」と紹介していました。
それは「重ね言葉」
重ね言葉とは?
有名なところでは「馬から落馬」、「日本に来日」など同じ意味を繰り返して使ってしまう事です。
なんと、普段使っている言葉でも実は重ねだった言葉!!と言うものがいくつもあるようです。
その新聞記事には、上位20まで挙げてあったのですが一部紹介してみます。
- 1位「決着がつく」
※「決着」の意味は、決まりがつく事なので「つく」は不要 - 2位「違和感を感じる」
※これは漢字を見れば納得ですね - 3位「従来より」
※従来は「前から今まで」なので「より」は不要
他にも「連日暑い日がつづく」や、「後遺症が残る」、「元日の朝」なども重ね言葉だそうで、ニュースでもよく使われている様な表現も多くビックリしました。
私も普通に使っているかも…
まぁ「厳密に言うと間違っているよ」というだけで気にしない人も多い気がします。
話をしていて「それ、重ね言葉だから日本語としておかしいんだよ」なんて言われたら私なら「イラッ♪」としてしまうかもしれません。
しかし!総務部としては他にも文章を作成する上で、間違っている事がたくさんあるのでは?と、気になってしまったので調べてみました。
間違った敬語
「とんでもありません」
これは私がまだ飲食店で接客のアルバイトをしていた頃に頻繁に使っていた言葉…
「とんでもない」を丁寧にした言葉と思って使っていたのですが、どうやら違うようです。
そもそも「とんでもない」は、「とんでも」と、「ない」が別々になっている訳ではなく、「とんでもない」という1つの言葉だそうで、「ない」の部分だけ丁寧語に置き換えている「とんでもありません」や、「とんでもございません」は日本語として間違いなのだそうです。
したがって「とんでもない」を丁寧に言いたい時は、「とんでもないことです」や、「とんでもない事でございます」が正しい日本語のようです。
しかし!!
時代の変化によって文化庁も2007年に正しい日本語として認定をしたと記載がありました。
なので今は胸を張って「とんでもございません」と言って良いわけですね!!
「よろしかったでしょうか」
この言葉も良く使ってしまいますが、よくよく見てみるとなぜ過去形にしてしまっているのでしょう?
正しくは「よろしいでしょうか」だそうです。
でも、「あれ?前に確認したけど忘れちゃったから、もう一度確認したいな」って時にも「○○でよろしかったでしょうか?」と使うと思いますが、どうやらこの場合は正解のようです。
間違いなのは、特に前提がないのに過去形にしてしまうケース。
お会計などの際に「千円のお預かりで、よろしかったでしょうか?」など特に飲食店やコンビニの若いアルバイトさんが使っている事が多いように感じます。
なんとこの過去形にしてしまう現象、北海道や東北の一部の方言が由来かも?と言われている説があるそうです。
上記の地方では電話に出る際に、標準語では「はい、山田です」となるところを「はい、山田でした」と過去形で出るそうです。
かけた方も「え?待って!電話切らないで」となってしまいますよね。
でもそれが一般的で、過去形にする事によって語尾を和らげ丁寧な印象を持たせることが出来ると考えられているそうです。
標準語の中心である東京は、地方から出てきた人の集まりだと最近よく思います。
方言の一部が標準語化しても不思議はありませんよね。
確かに聞きなれてしまうと「よろしいですか?」よりも「よろしかったですか?」の方が柔らかく優しく聞こえる気がします。
つまり正しい日本語とは
現代は、流行言葉だったり、造語だったりいろいろな言葉が飛び交っているように思います。
もし大きな会社の社長が「これが敬語だ!」と言ったら、その会社ではそれが敬語になるでしょうし、文化庁も「最近みんなが使っているなら認めます」となってしまっている様ですし…
知らずに間違った言葉を使ってしまうのは問題がありますが正しい言葉を並べて事務的に冷たい印象になってしまうよりも、伝える相手との立場や距離感を考え、相手がどう思うか?
きちんと伝わるか?という事を考慮して文章を作られれば良いのでは?と思います。
そんなスキルがあればビジネススキルも女子力もUP間違いなしですね。