お疲れ様です。
今回は三角形(多角形ツール)、回転ツールを利用してパターンを生成してみたいと思います。
アクションに記録して、いろいろな模様を作ってみましょう!
実際に作ってみたら、どことなくオリエンタルな模様になりました。
万華鏡的な点対称に回転させた模様ですので、色や素材を調整すれば、花柄、水玉、傘模様、果物などなど、アイディア次第でいろいろなイメージを生成できそうです。
目次
イラレ三角形・回転ツールで万華鏡的にパターン作成 – 材料
ではまず下準備です。
回転させる材料である三角形を作成します。
今回は多角形ツール(ツールバーより)で半径20mmの三角形を作成しました。
- 多角形ツールで半径20mm、辺の数3で三角形を作成します。
- 三角形をコピーし、最前面に線だけのもの、最背面に塗りのものを作成します。
そして、各頂点に向かうようなイメージで、同心円や爆弾などのお好みのパーツを配置します。 - 最前面に置いた線だけの三角形でクリッピングマスク(Ctrl + 7)を作成します。全選択して(Ctrl + 7)です。
イラレ三角形・回転ツールで万華鏡的にパターン作成 – 工程
では実際にパターンにするために配置していきましょう!
工程はアクションで記録して、再び利用できるようにします。
前回は紙ふぶきを散らすアクションをつくってみました。
半径20mmの正三角形にしたのは、ここでアクション記録する移動幅などに対応するためです。
まず、ポイントを正確に重ねやすいように、スマートガイド(Ctrl + U)を使用状態にします。
そして、レイヤー上に上記で用意した材料の三角形だけを選択状態で表示(もしくはそれ以外をロックするなど)しましょう。
アクションパネルを表示し、「新規アクションを作成」をクリックして記録開始です!
- 頂点が上を向いた三角形を選択した状態から→回転ツールで180度回転させてコピーします。
- コピーした三角形の頂点をコピー元の三角形の頂点に重ね合わせます。そして全選択(Ctrl + A)。
- 回転ツールで60度回転させてコピーします。そして変形の繰り返し(Ctrl + D)。そして全選択(Ctrl + A)。
- ななめ下にコピー移動(Alt + 移動)させます。
そして全選択(Ctrl + A)。横にワンセットをコピー移動します。 - 変形の繰り返し(Ctrl + D)×4(お好みで)。そして全選択(Ctrl + A)。
- 最後は縦にコピーです。変形の繰り返し回数はお好みでどうぞ。アクションの記録を停止してください。
完成です!Photoshopに持って行って調整してみました
思ったよりオリエンタルになりませんでしたが、この万華鏡なシームレス感がなかなか好きです。
気に入らない場合は、記録したアクションを使って何度も模様を生成してみましょう!
制作工程gifアニメ – 実際にアクションを動かすとこんな感じです
こんな感じです。ちょっとは自動生成感ありますか?
(最初の素材を並べるところで、使えそうな柄にするのが大変ですけど…。)
イラレ三角形・回転ツールで万華鏡的にパターン作成 – 補足・注意
- アクション記録で回転コピーを再現するのに手間取りましたね…。
最初は別の方法で記録したのですが、イラレ画面上の三角形オブジェクトの位置が変わるとうまく機能しませんでした。
上下逆転させた三角形をいったん作成し頂点を合わせた対称位置に移動させ…それから回転コピーする…といった方法をとったのはこのためです。 - 「アクション記録したけれど、うまく動かないんだけど…」という場合は、全選択やら、回転やらがおかしい場合があります。
ひとつひとつの工程ずつ見直しチェックしてみましょう。 - 本記事ですが、Windows7 + Illustrator CS5という組み合わせで作業した説明になります。
Macやその他バージョン(例:10、CS2、CS3、CS4、CS6、CC<クリエイティブクラウド>)でもおおよそは同じく作れるかと思います。
ショートカットは「Ctrl(Win)」⇔「Cmd(Mac)」と置き換えればだいたい大丈夫と思いわれますが、不明なものはIllustratorのメニューより探してください。
アクションで記録して、ボタン一つで素材がいろいろできたら楽だなあと思ったのですが、なかなか使いどころが難しいかもしれません。
最初に準備する三角形に配置する模様をいろいろ試したのですが、回転軸の頂点とそれ以外の2頂点で差をつけると効果がばらけて良いと思いました。
今回は正三角形を6回転コピーさせたわけですが、別の図形でやってもおもしろそうですね~。