イラストレーターで角丸長方形ツールを使用してボタンや枠などを作ったのち、それを変形させると角丸が維持されず、再び作り直すということはよくあるかと思います。
維持する方法は3つあるので、下記の順番で記していきます。
- 効果>スタイライズ>角を丸くするで角丸を維持させる
- シンボル化で9スライスを利用して角丸を維持させる
- テキスト量が変わっても角丸を維持させる
目次
効果>スタイライズ>角を丸くするで角丸を維持させる
まずは長方形ツールで好きな大きさのパスを作成します。
効果>スタイライズ>角を丸くするでお好きな角丸を設定。
パスを変形しても角丸が維持されたままになります。
もし角丸の大きさを変えたい場合はアピアランスパネルから変更できます。
ちなみにパスを拡大した時に、角丸の大きさも一緒に拡大したい場合は、
Illustrator>環境設定>一般にある線幅と効果も拡大・縮小にチェック。
一時的な効果でよければ、変形パネルの線幅と効果も拡大・縮小にチェックをいれて対応しましょう。
シンボル化で9スライスを利用して角丸を維持させる
次は角丸長方形ツールを使用して好きな大きさのオブジェクトを作成します。
作成したパスをドラッグでシンボルパネルにドロップします。
シンボルオプションのパネルが表示されたら、9スライスの拡大・縮小用ガイドを有効にするにチェックを入れてあとはお好みで。
作成したパス、またはシンボルパネル内にある作成したシンボルのサムネイルをダブルクリックすると、スライスの編集画面になります。
パスをいったんクリックしアンカーを表示させたのち、ガイドを角丸の開始位置に移動させます。
四隅すべてのガイドをきちんと合わせたら、編集終了です。
これでパスを変形させても角丸は維持されたままです。
シンボル化のメリットは先ほどの編集画面で変更した効果がアートワークに配置した全てのシンボルにも適応されることです。
テキスト量が変わっても角丸を維持させる
これは角丸に限ったことではないのですが、下記のようにボタンだったり枠で囲ったりした内側にあるテキストの量を変えても、背景部分の余白が維持されるというものになります。
まずはお好きなテキストを入力します。あとテキストの塗りをなしにします。
次にアピアランスパネルから、背景に使用される塗りを増やして、それに効果を足していきます。
テキストをクリックした状態でアピアランスパネルより、”新規塗りを追加”をクリック。テキストの塗りをなしにしていましたが、ここで色がつきます。さらにもう1つ背景用の塗りを追加していきます。塗りを選択した状態でもう一度”新規塗りを追加”をクリック。
塗りが1つ追加され塗りが2つある状態になりました。重ね順の通り、上側の塗りがテキストのカラー、下側が背景のカラーです。今回はテキストカラーを白、背景を水色にしました。
背景に使用される塗りに効果を足していきたいので、重ね順の下側にある塗りを選択します。
そして、その塗りを選んだ状態でパネル下にある”新規効果を追加”をクリック。
形状に変換>角丸長方形を選びます。
形状オプションパネルが表示されたら、プレビューにチェックを入れてお好きな設定をします。
これでテキストの量を変えても背景の余白が維持されたままの状態になります。
細かい調整
背景の角丸の大きさや余白の大きさを再設定する。
アピアランスパネルより、効果を設定した塗りの左にある小さな矢印をクリック。
設定した効果が確認できますので、設定しなおしたい効果をクリックして、再設定しましょう。
テキストを背景の真ん中に合わせる
完成したものは若干ですが、テキストが背景の上に位置しています。これを調整するには、背景の位置を上にずらして調整してあげます。
背景の塗りを選択した状態で、”新規効果を追加”をクリック。
パスの変形>変形を選択して、変形効果のパネルを表示します。プレビューにチェックを入れた後、移動の垂直方向を調整します。
以上になります。
この効果を次回も利用したい時はシンボル化してもいいですね!
また、今回は塗りに対して、効果を適応させましたが、線に対しても同じ効果が得られます!