こんにちは、となです。
今回は普段使わないけれど、どんな機能なのか気になっていた背景消しゴムツール・マジック消しゴムツールについて調べてみました。
基本の消しゴムツールについて
こちらはよく使用している方も多いと思います。
その名の通り、消しゴムで消したようにブラシでなぞった部分を消してしまいます。
下図の右半分は、背景レイヤーを非表示にして消しゴムツールを使用した場合です。
背景がないので消した部分は透明になります。
左半分は背景レイヤーそのものに消しゴムツールを使用した場合です。
消した部分は背景色(白)になります。
ツールバーについて
モード:ブラシ・鉛筆・ブロックを選択することができます。
不透明度:消去する度合いを設定できます。
流用:インクの量を設定できます。
エアブラシアイコン:エアブラシモードを有効にします。
こちらを有効にすると、下図のように長押しで範囲が変化します。
(下図左:エアブラシモード無効 長押ししても変化なし 右:エアブラシモード有効 長押しにより範囲が広がる)
消去してヒストリーに記録:チェックを入れるとヒストリーブラシツールのように使用できます。
背景消しゴムツール
通常の消しゴムツールでは、背景レイヤーを消した場合、消した部分は背景色(白)になりますが、こちらを使用すると透明になります。
なんといっても便利なのが、ブラシ中央(+カーソル)の色と同じ色のみを消してくれることです。これを使うと髪の毛の切り抜きなどが簡単にできてしまいます。
背景色と似た色の部分は消えてしまうので、あらかじめ服や肌などは選択範囲外にして保護します。
あとはツールバーの「制限:隣接されていない」を選択し、大きめのブラシで消します。
許容値はこの時30%でやりました。
あっという間にきれいに切り抜くことができました。
わかりやすくするため、色レイヤーを下に置いています。
ツールバーについて
継続(スポイトアイコン左):常にブラシ中央にある色を消すので、ドラッグした場所によって消える色が増えます。
一度(スポイトアイコン中央):最初にクリックした色のみを消します。ブラシ中央が他の色の上になっても消えるのは最初にクリックした色のみです。
背景のスウォッチ(スポイトアイコン右):背景色に選択してある色のみ消します。
(下図:背景色をあひるからスポイトした黄色にすると、黄色部分のみが消えます)
制限-隣接されていない:ブラシの内側に選択した色がある場合に消されます。
制限-隣接:選択した色が含まれている隣接した領域が消されます。
制限-輪郭検出:シェイプエッジのシャープさを保持しながら、選択した色が含まれている隣接した領域が消されます。
許容値:低くすればするほど、選択した色と近い色だけが消されます。
逆に高くすると消される色の範囲が大きくなります。
描画色の保持:チェックを入れると、描画色に選択している色と一致するものは消されなくなります。
(下図:描画色を黄色にすると、黄色部分のみ消されなくなります)
マジック消しゴムツール
一発で選択した色を消すことができ、消した部分は透明になります。
背景レイヤーで作業した場合はレイヤーに変換されます。
ワンクリックで作業できるので、消す範囲が広い場合などに便利です。
ツールバーについて
許容値:低くすればするほど、選択した色と近い色だけが消されます。
逆に高くすると消される色の範囲が大きくなります。
アンチエイリアス:チェックを入れると消した領域の境界線がなめらかになります。
隣接:チェックを入れるとクリックした色と隣接した色のみが消されます。
チェックを入れない場合、すべての近似色が消されます。
全レイヤーを対象:すべての表示レイヤーからのデータを組み合わせて、消す色をサンプルする、との事ですが分かりにくいので下図で説明します。
レイヤーが背景・塗り・線とわかれています。
全レイヤーを対象のチェックを外したままマジック消しゴムツールで塗りレイヤーをクリックすると、図中央のように色が全て消えてしまいます。
今度は全レイヤーを対象にチェックを入れて四角の外側の塗りをクリックすると、線レイヤーが認識され四角の外側のみが消されます。
不透明度:消去する度合いを設定できます。
消しゴムツールでこんなに様々な事ができるとは思いませんでした…!
毎日のように使っているPhotoshopですが、まだまだ知らない事だらけなのでもっと使いこなせるようにしていきたいと思います!