どうも、デザインちーむのジョルノです。今回はコラージュデザインpart2です。前回の記事はコチラ↓
前回は書籍を参考に作成しましたが、今回はその経験をふまえてオリジナルで作成したいと思います。
デザインテーマを考える
まず、どんなデザインにするかを考えます。
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前回が空のような宇宙のような感じだったので・・・
海がいいな!好きだし。
テーマは海にしました。
そして、連続性を狙ったというわけではないんですが、前回女の子が登場したように、今回も子供をモチーフにしたいなーと漠然とイメージが湧きました。
なんか好きなんですよね、そういうピースな雰囲気が。
子供が海に潜っていくなら、潜水艦かな、、、いや、もう少し非現実感が欲しいな。。浦島太郎をインスピレーション源としてウミガメ。
ウミガメ×潜水艦のハイブリッドで行こう!
ここまで決まった時点でかなりイメージが固まり、全体像も湧いてきました。
海といったらイルカだな(イルカ好き)
あとは美女の写真も使いたいし、ファンタジー要素も欲しいから人魚。
華やかにするのにサンゴと熱帯魚とクラゲをピックアップして、海底のほうに冒険先を配置する感じかな。
んー子供一人じゃさみしいから、相棒としてイヌを連れていこう!
ここまでイメージできたら次は素材探し。
無料の写真素材サイトとしてはかなりクオリティの高い「Pixabay」を愛用してます。サイト内の表記によると
Pixabayにアップされている全ての画像と動画は、Creative Commons CC0にて無償配布されています。これらファイルのダウンロード、改変、配布、および使用に関しては、商用利用に際してもロイヤリティーフリーであり。 著作権の帰属先の表示は不要です。
との事です。ありがたいですね。とはいえ常識の範囲内で使用しましょう。写真の著作権についてよくわからないという方はこちらのサイトをご参照ください。
「海底の城」「熱帯魚1」「イルカ」「背景の海」「サンゴ礁」「クラゲ」「ロープ」「タコ」「人魚の下半身となる魚」「シーホース」「熱帯魚2」「ウミガメ」
合計12枚の写真をセレクトしました。
有料素材サイトについて
ただ、メインとなる男の子と相棒のイヌ、人魚用の女性の写真がイマイチしっくりくる素材が見つかりませんでした。重要なパーツなので、やはり気に入った素材を使いたいです。そこでこの3点は有料素材サイトから探す事にしました。
無料素材でも素敵な写真は沢山ありますが、有料素材サイトのクオリティは当然さらに上です。
iStock、shutterstock、AdobeStock、PIXTA、amanaimages、Aflo、fotolia、123RF、Can Stock Photo、Getty Images、etc….
有名どころだけでも沢山の有料素材サイトがあります。
クオリティと写真数的にトップクラスなのはiStock、shutterstockだと思います。ですが値段も相応にちょっと高め。といっても1枚数千円程度なので、その気になれば誰でも買えます。予算に余裕があればハイセンスな写真がそろっているのでオススメです。
クオリティとコストのバランス的におすすめなのが123RFとCan Stock Photoです。
素材写真は複数の素材サイトに同じものがアップされているので、iStockやshutterstockにアップされている写真と同じものが123RFやCan Stock Photoだと半額以下で買える事も多いです。日本人の素材写真が欲しい場合はPIXTAが豊富です。
コラージュデザインの記事から写真素材サイトの解説に脱線しそうなのでこのへんで。毎回全部の素材サイトをチェックするのは大変なので、お気に入りの素材サイトをピックアップしておくといいと思います。
今回は123RFから以下の3枚の写真をセレクトしました。
「男の子」「イヌ」「人魚用の女性」
それではいよいよ制作に入ります。
前回同様、まずは背景以外の全てのパーツの切り抜きです。切抜きはPhotoshopの基礎となる技術ですが、ケースに応じて様々な手法もあり、奥が深いです。全ての素材の切抜きが完了したとして次に進みます。
パーツ制作(人魚)
主役の子供とカメは切り抜き+微調整くらいなのですが、一番手間がかかったのは人魚でした。下半身の魚と上半身の女性を合成させないといけないので。
そこで、まずは人魚の制作過程をお伝えします。
人魚の制作は以前にも弊社のレタッチチームの企画でたたみさんが行っていますので参考にさせていただきました。
(たたみさん、またネタかぶってすいません。わざとじゃないです)
まずは下半身となる魚の写真を用意して、
頭以外を切り抜きます。
次に上半身の女性です。
こちらも切り抜きます。
2つを重ねて原型を作成。
「ゆがみツール」を使って変形させていきます。ウェストを絞って、尾に向けて細くしていき、尾ひれは大きくします。
ゆがみツールで下半身はさらにラインを整えて、尾ひれもより大きく、女性を少し笑顔に。
全体的に色調補正で明るくして、ブラの色を下半身と合わせます。
上半身と下半身の繋ぎ目は消しゴムツールでボカシてなじませます。
下半身と重なってしまう手の部分は切取ったものを上から重ねれば人魚の出来上がり。
ビューティフル(´▽`)ノ
パーツレイアウト
素材の準備が整ったところでパーツを配置していきたいと思います。まず背景を整えます。
こちらの画像を背景にするんですが、真ん中のイルカが邪魔なので消してしまいましょう。パッチツールで消すのがおすすめです。
ちょっと暗いので色調補正のトーンカーブで明るくします。
そこにまずはメインパーツのウミガメを配置します。各パーツのテイストを揃える為と、海の中の効果という意味でレイヤースタイルのグラデーションオーバーレイでブルーのグラデーションを不透明度15%でかけます。
以下、各パーツも同様にブルーのグラデーションオーバーレイをかけながら不透明度は微調整します。
ちょっと目が怖いので、ゆがみツールで優しくして、コックピット用にケシゴムツールで甲羅を少し消しておきます。
主役の男の子をウミガメのレイヤーの下に配置します。ハンドルが若干見える位置がポイントです。
立体感を出す為に、男の子の下のレイヤーにブラシツールで甲羅の内側の壁を書いて、ウミガメと男の子の間のレイヤーにバブルシールド(イラストレーターで描いたシャボン玉w)を配置します。
いきなりの主役登場で、この時点でシンプルに絵になってますね。
今回はコラージュの特徴であるカオス的なインパクトを出していきたいので、どんどんパーツを配置していきましょう!右下にサンゴ礁、左下には目的地の海底城。
クラゲは透明感を出す為に不透明度60%になっています。熱帯魚1と2を配置して。
奥のほうにイルカが2頭と、海底城の手前になにやら怪しいクラーケン!?(皿にのったタコです)
相棒のイヌはちょっとファンキーで生意気そうな感じ。アヒルの小道具が効いてます。
ラフ画の時点ではタツノオトシゴをイメージしてましたが、いい感じの素材写真があったので採用となったシーホース。
そして手間をかけて召喚(合成)したマーメイドがサンゴ礁で余裕のポージング。男の子を優しく見送るイメージだったので、それに合う女性素材をさがしました。後は金髪ロングヘアというのが個人的な条件です。シーホースとのサイズ対比がおかしいと思った方。そうではないんです。この自由な感じがコラージュの魅力でもあると思います。遠近法的にシーホースが手前にいるのか、それともデカイやつなのかは想像にお任せします。脳内補完してください。
パーツの配置ができたら、動きを感じさせる為の気泡をブラシツールで適度に書き込みます。
海面にタイトルを書き込みます。この丸みのある筆記体のフォントを使いたくて、今回は最初からこのフォントのイメージでした。
『ブルーアドベンチャー ~勇敢な少年の物語~』どんな物語になるか、良かったらこの1枚絵からイメージしてみてください。
参考にハイセンスな洋画でも紹介したいところですが、海底の冒険で私がパッと思い浮かぶのは「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」です笑
ドラえもんは夢があって結構好きです。ちょうど息子がハマっていて最近観る機会も多くて。
仕上げに「色調補正」→「HDRトーン」と「フィルタ」→「シャープ」→「スマートシャープ」を使って全体を整えたら完成です!
※「HDRトーン」を使用するとレイヤーが全て結合されてしまうので、編集用に元のレイヤーを残したファイルも別名保存しておきましょう。
せっかくなので記事におさまらないサイズの画像もアップしてあるので、よかったらコチラで大サイズ画像もチェックしてみてください。
おわりに
仕事としてクライアント要望に応えるデザインも楽しいけど、完全自由なデザインはまた違った楽しさがあるなと再認識しました。
あとはコラージュデザインを作成する上では、素材写真が著作権フリーのものであったり、購入した有料素材であったとしても、提供してくれているカメラマンがいないと出来ないものなので、リスペクトと感謝は持っておきたいなと思います。
Thanks for your time☻