前回ご紹介したPhotoshopの使えるアクション機能を引き続きご紹介したいと思います!
- おさらい
- アクション機能とはPhotoshop上で指定した一連の作業を記憶し、必要に応じボタン一つで再現可能というビックリ機能です。
はい、簡単ですね。
今回はネットの海に慈悲深い方々が放たれた、無料で使用することのできるアクション素材をありがたやありがたや…と拝みながら拝借し、写真加工を簡単に楽しんじゃおう!というという回です。
フリーアクション素材を使用する
フリーアクションを使用する手順としては大まかに、
- フリーアクション素材をダウンロードする
- Photoshopでアクション素材を読み込む
- 使う
の3工程です。
1. フリーアクション素材をダウンロードする
アクション(.atn)素材は大体zip形式で配布されているのでそちらを保存、解凍しておいてください。
2. Photoshopでアクション素材を読み込む
Photoshopを起動し、ウィンドウ→アクション(Alt+F9)でアクションパレットを表示させます。
パレットの右上でささやかに主張しているアイコンをクリックすると画像のようにサイドメニューが出現します。ここでは「アクションを読み込み」を選択し、保存しておいたアクション(.atn)素材を読み込みます。
読み込み作業はこれで完了です。あとは実際に使うのみ!
以上で準備は完了です。
早速Photoshop無料アクション素材10選をご紹介していきましょう!
Instant Hipster
これさえあればあらかた満足できるであろう10種類のInstagram風エフェクトを配布。(有料版は18種類)
風景から人物、食べ物など、無料版でかゆいところに十分手が届く万能で臨場感抜群なアクション素材です。
Home Baked
10種類だけじゃ満足できない! なんて欲張りな御方にはこちら、なんと48種類ものエフェクトがご用意されております。
なにがなんだかわからなくなってしまいそうなほど豊富な種類の素材ですが、細かな違いをみつけつつ加工していくとさぞ楽しめそうですね。
Polaroid GENERATOR V2
デジタル写真を風合いはもちろんのこと、枠まで作ってくれ、ポラロイドカメラ風に加工をしてくれます。
普通の写真だけでなく、ポラロイド式の写真でストーリーを持たせブログなどにアップしてみるとなかなか上級者かも!
画像そのものの加工、枠の作成とプロセスがあるのでアクション再生を見ているだけでも勉強になり楽しいアクションです。
HDR Pro
度々このブログでも取り上げられることのあるHDR(くわしくはPhotoshopのHDR機能とは?、1枚画像から作る簡単HDR(ハイダイナミックレンジ)の作り方)エフェクトを作成できるアクションです。
「なんかプロっぽい…」そんな写真が作れること請け合いです!
Silver
カラーの写真を表情を残したままモノクロに変換してくれます。
白と黒、シンプルなようで奥が深すぎる色をかっこよく、可愛らしく8種類のエフェクトでスタイリッシュに加工してくれるアクションです。
Photoshop Blossom Actions
春にうってつけ! お花を加工するために作られたアクションです。
どれもふんわりと優しげで華やかな加工が特徴的です。
お花だけに限らず人物などにも効果的で、春めいた暖かな加工ができるのではないでしょうか。
白の要素を透明にするアクション
画像の中の白い部分を透明にしてくれる、デザイナーさんから絵描きさんまで皆さんの強い味方のアクションです!
商品の余白部分の透過やアナログで描いたイラストの主線抽出などなど、少し面倒な作業もさくっとこなしてくれます。
カラー用とグレースケール用があり、用途に合わせて適したものを使用してください。
色が明るいところはすべて抜けてしまうので調節は必須ですが、
グラデーションまできれいに透過してくれる様は心地よさすら感じます。
Water color action
まるで本当に絵の具で描いたように、写真を水彩画風に加工してくれるアクションです。
これがとんでもないくらいクオリティが高い! ちょっとしたご挨拶のはがきなんかに自分で撮った写真を加工して印刷するだけで周りと差がつけられるのでは…!
↑の透過アクションと同一の製作者さんです。(-人-)
(ちなみにこの記事のトップ画像もこちらのアクションを使用しましたコソッ)
Engraved Illustration Effect Action
まるで職人が作りこんだ海外の紙幣のように…
写真をイラスト風に加工してくれるアクションです。
アイコンやちょっとした素材など、使い道がたくさんありそうで考えるだけで楽しいですね!
Magic 3D
最後はテキストや簡単なオブジェクトなど、いろんなものを3Dにしてくれるアクションです。
再生ボタンを押せば、かーなーり色々な動作をしているので初見はちょっと驚きます…!
海外産アクションについて
海外の方が配布してくださったアクションを使用するとレイヤー名が日本語なせいで、アクションが高確率で途中でストップしてしまいます。
これはレイヤー名を書き換えるか、英語のアクションに合わせてUIを英語版に変更するかで解決ができると思います。個人的にはひとつひとつレイヤーを書き換えるよりPhotoshop内のUIを書き換える場合をおすすめします。
UIを書き換える方法
UIを書き換える方法は、Photoshopを起動している場合は一旦閉じ、Photoshopのインストールフォルダ内にある「tw10428.dat」というファイルを、「tw10428.dat.bak」など適当にリネームします。
そうするとPhotoshopの言語が日本語から英語に変更になり、スムーズにアクションの再生ができるようになると思います。
またUIを英語から日本語に戻したい場合は、「tw10428.dat」にリネームし直せばOKです。
おわりに
アクションの追加の仕方とアクション素材10選、いかがでしたでしょうか。
写真はもちろん、絵などにも有効に使えるアクションもあるのですね。
すべてに言えることですが、最終的に微調整は必須です。
製作者さまに感謝しつつありがたく使用し、よりよい物作りをしていけるほんの少しでもお力になればと思います。
それでは、よい写真&レタッチライフを!