どうも、最近仕事の内容が少し変わりまして、主にサーバ業務を担当するピンポンです。
ちょうど仕事の関係で、他チームのメンバーにVagrantをお勧めいしたいですのが、普段Vagrantはコマンドで起動していますので、あまりコマンドプロンプトに慣れていない方にとって少し不便かもしれません。
ですので、より簡単にVagrantを使う為、これからコマンドプロンプトを使わず、ショートカットキー1つでVagrant起動からputtyで接続するまでの方法を考えました。
環境準備
Vagrantを使うにはVirtualBoxのインストールが必要ですが、
その方法は以前の記事で紹介したChocolateyで、下記コマンドで簡単にいれられるので、今回は詳しいインストール方法を割愛します。
cinst virtualbox -y
そしてvagrantのインストールも同様にChocolateyでインストールできます。
cinst vagrant -y
インストール完了後、各自のカスタマイズで仮想マシンを作成しておきましょう。
また、SSHクライアントツールがいっぱいありますが、今回はPuttyを例として説明してますので、
cinst putty -y
でインストールします。
今回の説明は下記設定に基づいて、行っていきます。
OS | Windows10 Pro |
---|---|
VirtualBoxバージョン | 5.1.12(Chocolatey用いてインストール) |
Vagrantバージョン | 1.9.1(Chocolatey用いてインストール) |
仮想マシン(VM)パス | C:\Users\staff\vmcentos |
Puttyバージョン | 0.67(Chocolatey用いてインストール) |
Puttyインストールパス | C:\ProgramData\chocolatey\lib\putty.portable\ tools\PUTTY.EXE |
※上記のパスは弊社内の環境の場合になります。
Vagrant起動設定
さて、事前準備が出来たら、Vagrantを起動するスクリプトを作成します。
Vagrantをインストールし、仮想マシンの作成が終わったら、Vagrantのフォルダに入って、新しいテキストファイルを作成し、中に下記コードを貼りつけて、ファイル名をVagrantBoot.batとして保存します。
cd /d %~dp0
vagrant up
exit
簡単に説明すると、上記コードはVagrantマシンフォルダに入って、コマンドプロンプトに「vagrant up」コマンドを実行してから、コマンドプロンプトを終了させる一連の動作を定義しています。
ここまでで、batファイルができたら、ダブルクリックすればVagrantが起動されます。
SSHクライアントツール起動設定
Vagrantを起動した後、普段はクライアントツールで仮想マシンにSSH接続して使いますが、さっき作成したVagrantBoot.batファイルに一行コードを足せば、SSHクライアントツールの起動まで自動実行できます。
cd /d %~dp0
vagrant up
start "" "C:\ProgramData\chocolatey\lib\putty.portable\tools\PUTTY.EXE"
exit
上記のようにexit実行する前、startの記述でクライアントツールPuttyを起動します。
※putty以外のツールを使っている方はツールのパスを置き換えれば大丈夫だと思います。
自動的に接続
SSH接続先はいつも同じVagrantの仮装マシンでしたら、Puttyに必要な情報を保存して、接続まで終わらせたいので、バッチファイルをもう少し工夫します。
Puttyに下の図のように接続情報を設定し、今回はセッション名を「vagrant」として保存します。
バッチファイルの修正はこんな感じです。
cd /d %~dp0
vagrant up
start "" "C:\ProgramData\chocolatey\lib\putty.portable\tools\PUTTY.EXE" -load "vagrant"
exit
startコマンドの部分に「-load」のオプションを使い、後ろにセッション名をつければ、
puttyに保存された「vagrant」セッションの接続情報で接続してくれるはずです。
ショートカットキー設定
該当ファイルのショットカットをデスクトップに設置したら、ダブルクリックすればVagrantの起動から接続までができましたが、ショートカットキーを定義して、より簡単に使えるようにしましょう。
図のように、ショットカットのアイコンを右クリックし、プロパティの「ショートカットキー」欄に好きなキーを定義すれば、設定したキーでVagrantの起動から接続まで自動的に実行できます。
今回は<Ctrl+F3>に設定しました。
以上の設定で、Vagrantの使用は少し簡単になると思いますが、いかがでしょうか。